チェリスト植木昭雄さんをお招きして
中等部2年での「職業調べ学習」の一環として、プロのチェリスト、植木昭雄さん(森村学園中等部卒)をお招きして講演会を催しました。
「5歳ごろからチェロを始めて、中2のときに音楽学校に進学することを考え始めました。高校と大学は音楽科のある学校に進学しましたが、そこでは将来のために練習漬けの毎日でした。あるときストレスから体調を崩し、恩師の勧めでフランスの音楽大学に進学することにしました。フランスの音大生の生活に触れているうちに、いかに自分が今まで無理をしていたかに気付きました。努力しても成果がなかなかでずに悩んだ時期もありました。その後、アメリカの音楽大学に留学しました。アメリカの音大生はとにかく仲間の演奏をよくたたえます。そのうちに自分も失敗することが怖くなくなってきました。(中略)音楽というものはその人の性格や人柄がよく表れます。音楽は言葉が通じなくても様々な国の人たちとのコミュニケーションを可能にします。自分という人間を言葉ではなく音楽で知ってもらうことの出来るこの仕事は私にとって魅力です。皆さんも自分の個性を活かせるような職業に就いてください。」
植木さんは、お話の合間にエルガー「愛の挨拶」、サンサーンス「白鳥」、バッハ「無伴奏チェロ組曲」、ラフマニノフ「ヴォカリーズ」なども披露してくださいました。
ピアニストの毛利里美さんとご一緒に