5月21日(金)、開門時刻を30分繰り上げ「金環日食観測会」を開きました。7時10分頃にはすでに貸出用の日食グラスを求めて並ぶ長い列ができました。厚い雲に覆われた空を見上げ、生徒たちは心配そうでしたが、雲の切れ間から金環日食の一部が顔を出すと、「オーッ、わぁー、すごくきれい」など大きな歓声が上がりました。その後、何度か雲が途切れる時間があり、その度生徒たちは日食グラス片手に神秘的な光景に感動し、見入っていました。金環日食が終わった後も、部分日食を見ながら余韻に浸る生徒も散見されました。生徒たちは、仲間と共に同じ場所で世紀の天体ショーを見て忘れられない感動を共有できたようでした。(撮影協力:高等部2年 徳永翔・榎戸渉吾)
中等部3年生が、ニュージーランド修学旅行中に訪問する交流校(Blockhouse Bay Intermediate)のアンドリュー校長先生と、ナイト教育委員会理事が、5月18日(金)、来校されました。当日は授業にも参加され、森村生との交流を楽しまれました。昼休みには、今秋に修学旅行を控えた中等部3年生の有志が、両氏との「ランチミーティング」を行い、お互いの国の文化の違いなどについて話し合いました。また「植樹式」では、両校の発展と両国の被災者への哀悼の意を表し、「ギョリュウバイ(マオリ名:マヌカ)」の木と共に、「ポウナム(翡翠からできているマオリ族にとっての聖なる石で、お守りのようなもの)」を埋めました。
4月27日(金)、中等部2年の生徒達は校外行事として浅草に出かけました。まずは浅草演芸ホールでの寄席鑑賞からスタートです。演目は前座の落語から“紙切り”、“曲ごま”そしてトリの落語の4つ。演芸ホール独特の雰囲気の中、落語に聞き入り、紙切りでは拍手喝采、曲ごまでは生徒も出演して大盛り上がり、2時間近い上演時間を存分に楽しみました。落語家の観客を引き付ける間の取り方や言葉の緩急の付け方からは伝統に裏づけされた“芸”というものの素晴らしさが感じられ、感心した生徒も多かったようです。その後は浅草寺から仲見世界隈の班別自由行動。班毎に下町情緒を感じながら散策を楽しみ、最後は吾妻橋から水上バスで日の出桟橋へ。船上からスカイツリーと東京タワーを眺める・・・というのも楽しみのひとつでしたがあいにくの雨で霞んだ空の中、それぞれ上半部がすっぽりと隠れた不思議な眺めとなりました。船内では水上バスクイズが出され隅田川周辺のミニ知識もしっかり習得しました。一日中雨に降られ天候には恵まれなかったものの、「新しいクラスメートとの交流を深める」「自国の文化への理解を深める」といった今回の校外行事の目標はそれぞれにクリア出来たようです。小さな積み重ねですが、このような行事を通して自分たちの国の伝統や文化に誇りと愛着を持ってもらえたらと思います。