「ハナミズキ」レコーディング 合唱部参加
合唱部では卒業生一青窈さんの新しいアルバム発売に伴い、「ハナミズキ」のレコーディングに協力しました。「今回は女声合唱をバックコーラスに使いたい、ついては母校である森村学園の合唱部に協力してほしい」という依頼を受けました。歌の中に出てくる「ミズキの葉」は一青さんが森村学園や二子玉川のハナミズキをイメージして作られた曲です。合唱部でも何度か公演で歌ってきたとても親しみのある曲です。5月10日、都内のレコーディングスタジオに合唱部14名が出かけました。初めて入る何本ものマイクとカメラとコードに囲まれたスタジオに、生徒たちは緊張した面持ちでスタジオ入りしました。発声練習をしますが、吸収される壁にいつものような声が返って来なく、自分たちの声に不安を覚えます。伴奏もイヤホンを通じてそれぞれの耳に個別に入ってきます。伴奏とともにメトロノームに刻まれた音も一緒に耳に響き、テンポとリズムを耳からとります。日ごろの練習では「ソプラノとアルトのバランス……」や「上のパートを聴いて……」という指示が飛び交いますが、ここではとなりの人の声を聴くことは求められません。すべてをマイクが拾い、調整されます。緊張の中、数回の録音が進んだところで、一青さんがお話をしてくれました。「みんな好きな人っているかな?例えば、水に囲まれた街で災害にあって、ボートで避難を待っているところを想像して……。最後のボートにあと2つしか空席がない、そのボートに自分が乗ろうとしたとき、自分の思いを寄せている人が恋人を連れてそこに現れたとしましょう。どうしますか?そこで、あなた方2人お先にいきなさいと言えたら、世界から争い事が消えて平和になれると思いませんか。」その瞬間に、それまで部活の中で歌詞の意味を研究し、どうしても理解できなかった疑問点がすっと解決しました。そして、みんなの声質が変わりました。流石だなと感じました。あの高校生だった頃の一青窈ちゃんを思い出すと、こうして言葉に想いを託し、メッセージを大切に伝えながらプロとして活躍されていることをとてもうれしく思います。今年、7月に発売となりますが、完成が楽しみです。
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