« 中等部3年 校外行事 | メイン | 管弦楽部 第9回定期演奏会 »

2014年5月 1日 (木)

中等部2年 校外行事

4月24日(木)、中等部2年生は校外行事として芸術鑑賞(狂言)と横浜散策を行いました。生徒たちは神奈川県立青少年センターに集合した生徒たちは、ベルが鳴るとおしゃべりひとつすることなく開演を待ちました。大人顔負けの鑑賞マナーに、引率教員も感心しました。しばらくすると大蔵基誠さんが現れ、生徒たちにも親しみやすい語り口で、簡単な狂言のいろはを解説して下さいました。演目が始まると客席の空気が変わりました。体が前のめりになって、舞台に引き込まれていき、自然に笑いも起こります。30分ほどの演目はあっという間に終わってしまいました。その後は狂言体験の時間となり、希望者は舞台袖で足袋に履き替えました。基本の構え(立ち姿)・運び(すり足)・狂言特有の言い回し(笑い・犬の声・泣き)と教えて頂きました。質疑応答で「狂言をやっていて良かったと思うことは何ですか?」という質問が出ると、「人を楽しませることができること」、「たくさんの人と出会えること」というお答えが返ってきました。生徒たちは満足そうな表情で会場をあとにしました。その後、生徒たちは桜木町駅へ向かい、班ごとに解散して横浜散策を実施しました。開港地である横浜は、その歴史的痕跡を色濃く残しています。最初の波止場である「象の鼻」、転車台の遺跡、「横浜」の名の由来、中華街で迷いやすい理由、そして赤レンガ倉庫地区に残る謎のレール(実は八王子から生糸を輸送していたかつての横浜線の名残です)など、いずれも横浜の地理・歴史と深く関連しています。また、日米貿易による「独立」を志した学園の創立者、森村市左衛門とも縁の深い土地でもあります。その他、昨年の日本地理の授業で学んだ「産業構造の高度化」を実感できる場所でもあります。そうした事前学習を含む様々な学びを教室の外で「使う」ことを目的とした行事です。当日はまさに散策日和と言うべき突き抜けるような快晴でした。昨年、雨天により校外行事が体育館実施となった101期生には嬉しいプレゼントでした。これも生徒たちの日頃の行いが良かったおかげでしょうか?今回の散策では撮影チェックポイントを設け、そこで班ごとに教員が記念撮影を行いましたが、どの生徒もまぶしい笑顔でした。中には撮影チェックポイントである中華街関帝廟で記念撮影を終えると、廟の中に入って祈りを捧げる生徒もおり、いちはやく異文化を体験してくれたようで嬉しい限りです。ぜひ今後も、教室の学びを教室の中で完結させず、教室の外へと「学び広げて」ほしいと思います。

Img_0172

Img_0094

Img_0202

Img_1096