中等部1年 白樺湖林間学校
2014年7月26日(土)~29日(月)の3泊4日の日程で、中等部1年生は長野県白樺湖周辺で林間学校を行いました。1日目は車山を下り八島ヶ原湿原を歩くハイキングに臨みました。青空の下、生徒たちは風のわたる草原や湿原の中を草花を見つけ、会話を楽しみながら歩きました。夜はネイチャーガイドの方の講話を通じた自然学習を行いました。翌日の登山で目にする縞枯れ現象や、増えているシカの害などについて、画像を見たりシカの骨格標本を触ったりしながら聴講しました。2日目は縞枯山と茶臼山の登山に挑戦しました。昨年、一昨年と天候の悪化により登頂を断念していましたが、今年は風と小雨に見舞われながらも登頂を果たすことができました。雲に覆われ眼下の雄大な景色を拝むことはできませんでしたが、山頂では縞枯れ現象を作り出す強風を体感し、生徒は自然の強大な力を肌で感じていました。3日目の午前中はスコア・オリエンテーリングを実施しました。グループに分かれての本格的な競技に生徒たちは夢中になり、地図を片手に真剣に作戦を吟味しながらポイントを回っていました。午後は野外炊飯を行い、きのこのホイル焼きとリンゴのホイル焼き、豚汁を作りました。ホイルの包み方や、リンゴの焼き加減に四苦八苦しながらも楽しみながら調理し、最高の景色を眺めながら自分たちの料理に舌鼓を打っていました。夜は林間学校のハイライトとなるキャンプファイヤーです。有志のスタッフが1学期から昼休みなどを使って企画を練り、当日の進行を担当しました。生徒たちはクラスごとのスタンツに全力投球し、ダンスやゲームに興じました。そしてすっかり日が暮れると、生徒たちの頑張りを祝福するように空には満天の星空が広がり、急遽天体に詳しい生徒による星の解説が繰り広げられる中、きらめく星座と鎮まりゆく炎に生徒たちは林間学校をふりかえりました。4日目は高山ファミリー牧場でレタスの苗植えの農業体験を行いました。生徒は各担当に分かれてスタッフの方から説明を聞き、それを班員に説明し、みんなで声をかけながら作業を行います。一人ひとりが責任と自覚を持ち、班で団結しないと時間内に完了できません。また、「命」を扱う作業なので一切の妥協はなく、スタッフさんからも厳しい指摘がはいります。生徒たちは、土にまみれながら命を扱う仕事の厳しさと、食物の尊さを身をもって知ることができました。生徒たちは、この4日間で、机上では学べないことを学び、自ら主体的に考えて行動することで大きく成長したように思います。これからの学校生活に活かしてくれることを期待します。