『南極教室』
11月27日(木)の放課後、中等部3年生全員と中等部1年生から高等部3年生までの希望者をあわせて約310人の生徒が学園ホールに集まり、「南極教室」に参加しました。これは、森村学園と「第55次南極地域観測隊越冬隊員」として参加している本校86期卒業生、濱田彬裕さんをはじめとする国立極地研究所のみなさんとの共催企画として実現したものです。濱田さんが中等部3年生の前に姿を見せるのは1年ぶりです。昨年11月に中等部2年生に向けて行われた「職業調べ」の講演者として、南極に出発する直前に来校してくれて以来です。
「南極教室」は、本校77期卒業生である一青窈さんの司会で始まりました。「南極の濱田さん、聞こえますか~?」の呼びかけでスタートすると、マイナス30℃の昭和基地の前から参加者たちに向けて「森村学園のみなさん、濱田です。」と距離を感じさせない声が聞こえ、そこから、濱田隊員の南極での仕事の様子や、南極大陸の様々な魅力を紹介が始まりました。前半の「南極講座」では特に、南極のオーロラの不思議、隕石の話など宇宙との接点の話が南極からの映像を交えて展開されました。
後半の「生徒たちからの質問コーナー」も活発に行われました。「南極にはどんな生き物がいるのですか?人懐っこいですか?」「南極でみられるいろいろな現象の中で一番南極を感じたのは何ですか?」「昭和基地にはシェフがいて美味しいものを作ってくれると聞いたことがありますが、濱田さんは何が一番好きですか?日本に帰ってきたら一番食べたいものは何ですか?」「オゾンホールが南極上空に空いているのには理由があるのですか?地球の環境の変化を実感するようなことはありますか」といった質問に対して一つ一つ丁寧に答えてくれました。その答えの中で、見せてくれたのがカップに入れたお湯を空中に撒くと一瞬で飛び散るようにして凍り付くお湯花火(水ではこの現象は起こらないそうです)。それから、シャボン玉を膨らませると凍り付いてそのままの形で戻ってくる様子。それに息を吹きかけた瞬間にガラスのように細かく砕け散る様子などの映像に、生徒たちからは「うゎ~!!」「え~!!すご~ぃ」といった歓声が自然に湧き上がってきました。
会場いっぱいに温かい雰囲気に包まれ、あっという間の45分間が過ぎてしまいました。濱田隊員からは「皆さんに少しでも南極に興味を持っていただけたら何よりです。将来は様々なことに挑戦して楽しみを増やしてほしいなと思います。挑戦したことの中に夢を見つけて熱中できればこれほど楽しいことはありません。」というメッセージをいただきました。司会を務めてくれた一青さんが「今、南極の様子を見ていたら、詞がひとつ書けました。私もいつか南極に行きます!!」と語ってくれたのも大変印象的でした。
生徒のアンケートには「神秘的なオーロラのでき方が知れて嬉しかった。」「シャボン玉実験がきれいだった。」「南極とライブでつながり、とても近くにいるように感じた。」「森村の先輩が南極で活躍しているのは僕たちの誇りだ。」などの感想が書かれており、参加した生徒たちの満足度の高さがうかがえました。
この日の夜、テレビ神奈川のニュースの中で、「南極教室」の様子を紹介していただきました。
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