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2019年7月25日 (木)

2019年度 グローバル研修②

<English Language Academy入学>

今回のグローバル研修の目玉とも言うべき語学学校 "English Language Academy" が、7月22日(月)からスタートしました。この日の研修はまず、一人あたり3分~5分程度の Interview を行い、クラスを決めました。クラスは4つのグレード別編成となっています。今回の研修では「"CA" を心に結び、がんばろう!」というスローガンをたてて取り組んでいます。"C" は "Challenge" ,そして "A" は "Acceptance" を表しています。日本人の少ないクラスの中で、いかにこの精神を発揮できるか、どれだけ成長できるか楽しみです。今回の語学研修では、イタリア、ロシア、ポルトガル、ポーランドなどの様々な国の文化と言葉を背景に持った生徒たちが集まっています。小さな外交官たちがしっかりとコミュニケーションを作り上げて行くことを期待しています。クラスの様子は残念ながら他の国の生徒たちが参加していることもあって撮影することは許可されませんでした。Japan Day の様子はお伝えすることはできますので、もう少しお待ちください。

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<Sliema逍遙>

語学研修が行われている学校からほど近いSliema地区に大きな商店街があります。これから、Activityで直接学校から出かける日以外はマルタの市内を通って宿泊先の学生寮まで帰ります。その道のりは約20分です。開校の日は、少し足を伸ばして海岸沿いの道を散策しながら、学生寮まで戻りました。途中、有名なジェラートを楽しんだり、食事を楽しんだりしながらゆっくりとそぞろ歩きです。マルタの気温もここのところ少しずつ高くなり始め、加えて刺すような強い日差しと乾いた空気は、ジェラートを何倍もおいしくしてくれているようです。そのためか、ジェラート屋さんの数は、驚くほど多いです。ジェラート屋の隣にジェラート屋がある風景もあちこちに見られるような街の様子になっています。ランチはそれぞれが店を選んで食べに行きました。海岸沿いの店を見てみると一番多いのがピッツェリア、そしてイタリアン、さらにアイリッシュパブのようなイギリス風の店(ステーキ等を提供しています)、それから、フランス料理、トルコ料理、アラブ料理と様々な国の料理が並びます。マルタ島は長い歴史の中で多くの国の文化が次から次へと吹き抜けていったことが、こんなことにも現れているようです。一人前の量も多いので、2人分を3人でシェアして食べてちょうどよい量でした。

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<世界遺産ヴァレッタ>

7月23日(火)の午後は、マルタの首都ヴァレッタに移動し、見学を行いました。今回の見学の大きなポイントとなるこの地は、街全体が世界遺産に指定されている要塞都市です。ここは、聖パウロがマルタに漂着した際に、その土地の名士であるポプリオ(ブブリウス)の父親に癒やしの奇跡を施し、それがきっかけでポプリオはキリスト教の信者になり、この場所に教会が作られてキリスト教の発展の礎になった場所です。マルタ島に突き出すようにあるこの半島は、計算された深い堀が巡らされ、侵略者の一切の侵入を許さないような構造になっています。写真はヴァレッタの周りに巡らされた堀の様子です。塔のような構造物の左の道上に、黒い点のように見えるのが人ですから、堀と言ってもそのスケールの大きさはおわかりいただけるかと思います。この場所の城門をくぐり抜けるとヴァレッタの中心街に入ります。その中には中世の美しい街並みが広がっており、圧倒されます。

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ヴァレッタ市内の「聖ヨハネ准司教座聖堂」には言語技術の手法を使って事前に分析をしたカラバッジョの「聖ヨハネの斬首」が展示されています。ガイドさんの解説と事前学習で生徒から出てきた分析の内容が非常によく一致していたことは言語技術を伝えてきた私たちにとって非常にうれしいこととなりました。聖堂の中にはもう一枚のカラバッジョの名画「執筆する聖ヒエロニムス」を見ることができました。この教会の外見はマルタカラーと呼ばれる黄土色の石灰岩の建造物なのですが、中に入ると絢爛豪華なその内部の装飾がこれぞとばかりに迫ってきます。何人かの女子生徒はグレーのショールのようなものを渡されました。これはカトリックの教会の見学マナーとして3つの要求があるために渡されたものです。その要求とは、①男性は帽子を着用しない、②女性は肌を露出しない、③写真を撮るときにフラッシュをたかないというものです。

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聖堂を後にし、街の中を散策しました。古い石畳の街並みは生徒たちの気持ちをしっかりととらえました。男子生徒の何人かは、美しい風景を写真に収めるために、景色の良さそうな場所を見つけると、本隊から離れないようにダッシュで階段を駆け上がって、眼下に開けた地中海の風景を写真に収めていました。一方、別の女子は路地の風景がとても気に入ったと言って、先頭を歩き、一つ一つの路地をすべて写真に撮っていました。この歴史ある街並みは参加した生徒たちにとって、深く印象に残ったようです。この日一日も日差しは強く、そして日陰に入るとさわやかな風を感じられる一日でした。

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