« 2019年度 オーストラリア語学研修④ | メイン | 令和2年度(2020年度)募集要項 »

2019年7月31日 (水)

2019年度 グローバル研修⑤

<シチリア半島との交流拠点~Comino,Gozo>

7月28日(日)、休日を利用した史跡巡りはコミノ島、ゴゾ島へ行きました。マルタ島の西側にあるこれら2つの島へはバスと船で向かいました。往路の船は20人乗りの小型のジェットボートです。よく見るとマルタのルッツ船に見られる「目」のマークが施してあります。高速のボートの中で水しぶきを浴びながらコミノ島へ向かいました。途中、Crystal Lagoon と呼ばれる景勝地を通りました。ここは、目的地のBlue Lagoonと並び美しい海を堪能できる場所です。ここの海は、トルコ石の様な色をしていると言われています。

51

52

i) Comino
Blue Lagoonと呼ばれるビーチに接岸しました。この場所は人気の海水浴場で昼頃になると大勢の人がやってきます。海の美しさについてはエメラルドのような色と言われています。Blue Lagoonでは海水浴のほかにActivityにも参加することができます。Crazy SofaというActivityに参加した生徒もいました。ソファの形のボートを高速のモーターボートで引っ張るというものです。大量の水しぶきの中、マリンスポーツを堪能しました。

53_2

54_2

55

56ii) Gozo
 ゴゾ島はヒトがマルタに移ってくる窓口のような働きをした場所です。晴れた日にはゴゾ島からイタリアのシチリア半島が望める100kmほど近い位置関係にあることから、ここを通して様々なヒトや文化が入り込んできました。その中でも特筆すべきものは巨石文化を持った人々の訪れです。紀元前3000年という壮大な歴史の景色がまさに現代でも残っている貴重な場所です。森村のツアーで向かったのはその中でも最大で世界遺産に認定されているジュガンティーヤです。エジプトのピラミッドよりもさらに1000年さかのぼる時代の建造物は謎めいても見えます。いったいどんな民族が作ったのでしょう。近年の科学的な調査の結果はその場所に残されている道具はシチリアからのものだと語っています。地中海を越えて神殿を築いた民族に思いを馳せつつ見学を進めていきました。

57

この日のランチはゴゾの小さなレストランでいただきました。このレストランで、この研修期間に16歳の誕生日を迎えるIさんとRくんのささやかなお祝いを開きました。

 大城塞はマルタ人が経験した外部からの侵略、オスマントルコによって6000人あまりのマルタ人が連れ去られた出来事から自分の身を守るために作られた防護要塞です。マルタ騎士団が力を発揮して建設を助け作られたこの都市も侵略から身を守る多くの工夫が見られる場所です。現在では城塞の中にいくつものショップが建ち並び、マルタならではの工芸品を求めることができます。マルタの銀線細工は有名で生徒たちの多くもこれを目当てにしていたようです。銀を使った細工ではありますが一つあたり20ユーロから40ユーロ程度で、高校生にとってもちょっと背伸びをすれば手に届く値段です。小さな店の中は森村生でごった返していました。「お母さんに買っていく」「お姉さんに買っていく」と驚くほど大勢が購入していきました。ちなみに「家族のため」以外の声はそのときは聞こえてきませんでした。

59

58

510