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2019年7月

2019年7月31日 (水)

2019年度 グローバル研修⑤

<シチリア半島との交流拠点~Comino,Gozo>

7月28日(日)、休日を利用した史跡巡りはコミノ島、ゴゾ島へ行きました。マルタ島の西側にあるこれら2つの島へはバスと船で向かいました。往路の船は20人乗りの小型のジェットボートです。よく見るとマルタのルッツ船に見られる「目」のマークが施してあります。高速のボートの中で水しぶきを浴びながらコミノ島へ向かいました。途中、Crystal Lagoon と呼ばれる景勝地を通りました。ここは、目的地のBlue Lagoonと並び美しい海を堪能できる場所です。ここの海は、トルコ石の様な色をしていると言われています。

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i) Comino
Blue Lagoonと呼ばれるビーチに接岸しました。この場所は人気の海水浴場で昼頃になると大勢の人がやってきます。海の美しさについてはエメラルドのような色と言われています。Blue Lagoonでは海水浴のほかにActivityにも参加することができます。Crazy SofaというActivityに参加した生徒もいました。ソファの形のボートを高速のモーターボートで引っ張るというものです。大量の水しぶきの中、マリンスポーツを堪能しました。

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56ii) Gozo
 ゴゾ島はヒトがマルタに移ってくる窓口のような働きをした場所です。晴れた日にはゴゾ島からイタリアのシチリア半島が望める100kmほど近い位置関係にあることから、ここを通して様々なヒトや文化が入り込んできました。その中でも特筆すべきものは巨石文化を持った人々の訪れです。紀元前3000年という壮大な歴史の景色がまさに現代でも残っている貴重な場所です。森村のツアーで向かったのはその中でも最大で世界遺産に認定されているジュガンティーヤです。エジプトのピラミッドよりもさらに1000年さかのぼる時代の建造物は謎めいても見えます。いったいどんな民族が作ったのでしょう。近年の科学的な調査の結果はその場所に残されている道具はシチリアからのものだと語っています。地中海を越えて神殿を築いた民族に思いを馳せつつ見学を進めていきました。

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この日のランチはゴゾの小さなレストランでいただきました。このレストランで、この研修期間に16歳の誕生日を迎えるIさんとRくんのささやかなお祝いを開きました。

 大城塞はマルタ人が経験した外部からの侵略、オスマントルコによって6000人あまりのマルタ人が連れ去られた出来事から自分の身を守るために作られた防護要塞です。マルタ騎士団が力を発揮して建設を助け作られたこの都市も侵略から身を守る多くの工夫が見られる場所です。現在では城塞の中にいくつものショップが建ち並び、マルタならではの工芸品を求めることができます。マルタの銀線細工は有名で生徒たちの多くもこれを目当てにしていたようです。銀を使った細工ではありますが一つあたり20ユーロから40ユーロ程度で、高校生にとってもちょっと背伸びをすれば手に届く値段です。小さな店の中は森村生でごった返していました。「お母さんに買っていく」「お姉さんに買っていく」と驚くほど大勢が購入していきました。ちなみに「家族のため」以外の声はそのときは聞こえてきませんでした。

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2019年度 オーストラリア語学研修④

今回は、「私の週末」というテーマで、本研修に参加している生徒自身が自分の過ごした週末について記事を作成してくれました。1回目の今回は、高等部1年のTさんが担当しました。皆さまぜひご一読ください。

*生徒本人が感じた様子をそのままお伝えするため、記事は原文のままになっています。

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「最近の森村」をご覧の皆さま、Hello ! こんにちは。先に書いておきます。この文章とてもとても長いです。

さて、オーストラリアに来て約1週間が経ちました。お父様方、お母様方、私たちは全員無事に生きています。ご安心ください。

最初の1週間では現地の学校の授業に参加したり、動物園や金鉱に行ったりしました。やはりネイティブの英語は聞き取れないことも多いですが、オーストラリアの人はとても優しく分かるまで言ってくれます。学校のランチタイムには現地の生徒が話しかけてきてくれます。毎日、朝起きてから寝るまですべてが英語なのはとても新鮮で、大変ですが充実した日々を送っています。このような素敵な体験をする機会を下さりありがとうございます。

前ふりが長くなりましたがここから私の週末を紹介します。

私たちの通っているジーロングのカバナントカレッジは土曜日と日曜日がお休みです。なので、土日はホストファミリーと過ごします。まずは土曜日を紹介します。

朝は10時くらいに起きました。朝食にはcrumpetというパンを食べました。食感は今川焼のようなものです。朝食はホストファミリーが作ってくれる日が多いですが、今日は自分で作りました。といっても、パンを焼いただけですが。

朝食後はホストブラザーと自転車とスケートボードで遊びました。いつもゲームなどに誘ってくれます。そして、今日はチョコレートファクトリーに連れて行ってくれました。名前の通りこれでもかというほどチョコレートが売られていました。チョコ好きにはたまらないですね♡♡チョコレートファクトリーは有名なところらしく、他にも日本人の留学生がホストファミリーと来ていました。なんと!!森村生も2人来ていました。SちゃんとMちゃんです。

その後はショッピングセンターに行きました。面白い雑貨がたくさんあります。ホストファザーがおもちゃの蛇で脅かしてきたりします。また、オーストラリアは袋が日本のようにタダではないお店もありました。以前は日本のように買い物をする度にビニールバックを使っていたそうですが、プラスチックごみをこれ以上増やさないために有料になったそうです。私は日本でビニール袋を何気なく使いますが、よく考えていると使わないビニール袋が家に溜まっていくだけだなと思いました。日本ではエコ3Rのリユース、リサイクルはよくありますが、リデュースが少ないのかなと思います。例えば、日本のエコと言えば分別やごみ拾いなどが浮かびます。これはとてもいいことだし続けなければいけないことだと思います。けれど、ゴミ自体を減らすことにはならないと思いました。このことは日本に居たままでは気づけなかったことだと思いました。急に環境問題に発展させてなんだこいつと思われたかもしれません。m ( _ __ )m ぺこり。

気を取り直していきます。

夜にはNathan Plumrideさんのコンサートに行きました。教会でのコンサートでした。日本ではどうかわかりませんが、歌手とファンの距離が近く、コンサートの後にはサインと写真を求める列ができていました。

コンサートの後にミートパイを食べました。オーストラリアの有名な食べ物です。金曜日に行ったソブリンヒルではほとんどの人が食べたと思います。美味しいです。とてもおいしいです。(2回言った)

この日は翌日の朝教会に行く予定だったので帰っていてシャワーを浴びたらすぐ寝ました。

日曜日は、午前中はホストファザーとブラザーと枝を切りました。説明するのが難しいのでが、庭にあった木が大きくなったのでそれを切ったそうです。それをゴミ箱に入れるために小さくしました。また、幹などは暖炉があるご近所さんに分けました。そうこうしているうちにお昼になりました。

お昼はファザーが作ってくれました。豚肉を焼いたものやコーンやジャガイモなどでした。他のお家がどうかはわかりませんが、大きなお皿に料理を盛って食べたい分だけ取るというスタイルです。

そして!今日はサウンドオブミュージックを見に行きました!シスターのお友達が出ているそうです。私はエーデルワイスの曲が一番好きでした。日本と違うなと思ったのは、日本の劇場では上映中は飲食が禁止されていますが、オーストラリアでは映画館のように食べたり飲んだりできます。また、theatreは劇場のことで、映画館はcinemaでした。

その後、教会に行きました。本当は午前中に行く予定だったのですが、マザーの具合が悪かったので夜の礼拝に行くことになりました。私は、礼拝はすごく静かで厳かな雰囲気なのかなと思っていました。ですが、私が行った教会ではステージで楽器を演奏していて、みんなで歌ったり聖書の話の途中では笑いがあったりとなんだか楽しい雰囲気でした。

礼拝のあとは来ていた人みんなで教会が用意してくれた晩ご飯を食べました。ここでは皆が家族だと考えています。つまり、家族の晩御飯です。ご飯を食べながらお話をしたり、新しく出会うための場所だそうです。

帰ってきてからはホストマザーとお話をしていました。平日もよく夜にお茶を飲みながら話をしています。わからない表現が多いので辞書を片手に。今日は日本とオーストラリアの違いや里子、結婚などについて話をしました。

長くなるので書くか迷ったのですが書きます。

オーストラリアと日本の違いで大きいのは、日本では大きく1つの文化だけがありますが、オーストラリアはたくさんの文化があります。なので、自分が子供に文化を伝えようとしても学校では違うものを教えられることがあるので難しいといっていました。ホストマザーは1つの文化を伝えていくことで大切なものを伝えられるといっていました。

また、実はホストブラザーとシスターは養子で、ここジーロングにはたくさんの里子がいるそうです。もしすごくお金持ちだったら大きな家を建ててたくさん受け入れるのに、と言っていました。また、マザーは子供を救うためにはまず親に教えなければならない、それが子供を救うことになるといっていました。そして、それはとても大変で難しいことで、やりたがる人はいないといっていました。本当に実行できる行動力が素敵だと思いました。とても暖かい方です。そして、ここには書ききれないくらい新しいものの見方を貰っています。

私は英語を学ぼうと思ってホームスティに参加しました。ですが、英語は言語なのだと思いました。それを使って、違う文化の中で生活を送ってきた人の考えを聞くことがとても楽しく、もっと知りたいと思うようになりました。

なので、とても便利な翻訳機ができていますが、私は英語を学び続けたいです。

とても長くなりましたが、ここまで読んでくださった心の暖かい皆さま、ありがとうございます。このようにオーストラリアでとても楽しく生活をしています。先ほど書いたようにオーストラリアには様々な人がいて様々な文化があるので、一人一人違う体験をしていると思います。お土産話を楽しみに待っていてください。( ^-^ )

2019年7月29日 (月)

2019年度 オーストラリア語学研修③

今回は現地校での活動をお伝えします。

私たちはメルボルンから90キロほど南西のジーロングという町にある、カバナントカレッジという学校に通っています。10年近い交流がある学校で、ここは幼稚園から高校まであり、およそ800人の生徒が通っています。近年のメルボルン人口爆発の影響からここジーロングでも人口が増加しており、市街地には高層ビルも数多く建設が始まっている、成長が著しい年にある学校です。

この短期語学研修プログラムは、昨年までは午前中は森村学園の生徒のみで英語の授業を受け、午後は現地校で行われている実際の授業に参加するという形でしたが、今年からは現地の授業に参加する機会を大幅に増やし、より「オーストラリアの学校に通っている」感覚をもてる時間割になりました。14名の生徒は3つのグループに分かれ、各グループのリーダーがスケジュールを把握し指示を出します。それぞれが現地コーディネーターの補助の元で数学や化学、地理や歴史など様々な授業に参加し、現地校の生徒と共に通常の授業を受けます。英語では理解が難しい内容の授業もありますが、時には現地の生徒に教える姿も見られ、「英語を学ぶ」のみならず、「英語で学ぶ」良い経験にもなっています。

そして今日7月29日には、なんと森村学園理事長の松本先生が視察でカバナントカレッジを訪れました。事前に何も知らされていなかった生徒たちは突然の理事長先生登場にびっくりでした。しかし、理事長先生から励ましの言葉をいただき、より実りの多い残りの2週間につながることと思います。

生徒たちにとっては初めての週末。オールイングリッシュの環境をそれぞれが乗り切り、少し自信のようなものが出てきたように思えます。早くも1週間が経ち、ホストファミリーの言葉にも少しずつではありますがついていけるようになってきたころだと思います。明日からの2週目は「何を言っているのか聞きとる」から「自分の気持ちを伝える」ことにシフトして、自己表現を目標に頑張ってほしいと思っています。

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2019年度 グローバル研修④

7月27日(土曜日)は、史跡巡りのハイライトの一つであるラバトとイムディーナを訪れました。

i) Rabat
ラバトはマルタにキリスト教をもたらした聖パウロの足跡が随所に見られる古代都市です。この都市の中心には聖パウロ教会があります。ここの地下には、パウロがマルタに来たときに生活をしたと言われるカタコンベがありますが、今回のツアーでは残念ながらそこは見学できませんでした。(別のカタコンベは見学することができました。

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43_2上の写真はカタコンベ内部の見学の様子です。ひんやりとして湿っぽい空気はやはりどことなくざわざわとした感じを受けます。

ii) Mdina
ラバトの街並みを抜けて深い堀にかけられた橋を渡るとイムディーナに入ります。ここは、城塞都市で、鉄壁の守りに守られた都市には、首都機能がヴァレッタに移されるまで、この地がマルタの首都として機能していました。しかし、今ではそのときのにぎわいは街中にはなく、「静寂の都」と言われることもあります。日本の京都と比べられることがあります。この都市の中心には聖パウロ大聖堂があります。この大聖堂を中心にこの町は開けています。メインゲートに入るところの集合写真はなかなか撮るのが大変でした。ひっきりなしに馬車や車が通行し、人もあふれかえっています。そこで、橋の両脇に控えていて、合図と共に一気に中心に隊列を組み撮影したものです。あらかじめ立ち位置を入念にチェックして撮ることができました。見てみると車も人も全く写っていない写真になっています。奇跡ですね。

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<おまけ>

生徒が滞在するドミトリー(寮)のフロント係の方と話をしているとき、「とてもよい生徒さんたちですね。今までで一番行儀がよい生徒です。」と言われました。各国からの同年代の若者たちが多く滞在するこのドミトリーで、このように森村生を評価していただけていることを誇らしく感じました。

2019年7月27日 (土)

帰国生入学試験募集要項(英語資格検定試験を採用します)

令和2年度(2020年度)帰国生入学試験の募集要項(抜粋)をお知らせいたします。

<出願資格>

以下の条件をすべて満たす者
①令和2年(2020年)3月小学校卒業見込みの者
②原則として保護者の海外駐留に伴い海外に1年以上滞在し、平成28(2016)年1月以降に帰国した者
③入学後、保護者の元から通学できる者

<出願手続>

試験日 12月22日(日)

募集人員 若干名

受験型 A型(国語・算数) B型(国語・算数・英語資格検定試験のスコア)

出願期間 12月1日(日)~ 12月20日(金)

出願方法 インターネット出願

検定料 25,000円

<合否判定方法>

A型受験の場合
国語(100点)・算数(100点)の合計得点を判定点とします。

B型受験の場合
国語(100点)、算数(100点)、英語資格検定試験(100点)の合計得点を200点満点に換算します。その換算得点と、国語と算数2科目合計得点を比較して、高い方を判定点とします。英語の得点は、以下の基準によって決定します。

54_4*上記以外の英語資格検定試験の場合は、中高事務室(045-984-2505)までお問い合わせください。
*英語資格検定試験の証明書(結果通知書)を試験当日に受付にて必ずご提示ください。ご提示いただけない場合は、A型受験扱いとなります。

<合格発表> *ホームページ発表

12月22日(日)15:00 ~ 12月23日(月)12:00

*合否についてのお問い合わせは一切お受けできません。あらかじめご了承ください。
*帰国生入試には「特待生合格」の扱いはございません。

<入学手続>

入学手続は、インターネット決済となります。すべて本校ホームページ内「入学金決済サイト」よりお進みください。

入学金(250,000円): 12月22日(日) ~ 1月7日(火)

施設維持費(156,000円): 12月22日(日) ~ 2月12日(水)

2019年度 グローバル研修③

<Japan Day>
i) Preparation
今回のグローバル研修の中で入念な準備を重ねて取り組んだのがこの "Japan Day" です。これは、日本の文化をグローバル研修に参加している他国の研修生たちに披露するもので、まさにコミュニケーション能力が問われる重要なイベントです。そのために、出発前から入念な準備を重ねました。ポスター作成を任された生徒は、「わたし、できませんよぉ」と言いながらも、なんと下の図のような全紙サイズのポスターを書き上げてきてくれました。ポスターを開いた瞬間、周りから「ウォー!!」と歓声が上がるほどの出来映えでした。

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予定している内容は、Hip-Hop, 19thソーランReturns, 書道、折り紙、縁日、浴衣の着付けと言った内容で、ポスターを中心にPRデコレーションを行いました。昨日(24日)は最後の準備に余念が無く、汗だくになりながら、ダンスやソーランの練習を繰り返したり、縁日で使う、水ヨーヨーを作ったりと懸命な取り組みを見せてくれました。水ヨーヨーは100個以上を作らなければならず、この日の持ち帰り仕事となり、Dormitoryで2時間以上もわいわいとみんなで作っていました。プールサイドでのこの作業は、とても楽しく風船が時々はじけてびしょ濡れになりながら進めることができました。あとは、いよいよ本番に臨むばかりです。

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ii) Japan Day Count Down
当日の朝、最初にして最大の仕事は水ヨーヨーの運搬です。さすがに100個を超える水ヨーヨーを学校まで運ぶのは骨が折れる仕事で、朝からみんな大いに汗をかいて取り組みました。実は、このタイミングでトラブル発生!ダンスの音楽を収めたCDをホテルにおいてきてしまったのです。いろいろな手配をして何とか、本番にはディスクを間に合わせることができて、皆ほっと胸をなで下ろしました。学校に着くと、うれしい景色も見ることができました。学校に通う他国の学生がスマホで "Japan Day" の宣伝ボードの撮影をしていたのです。また、休み時間の準備中も気になって、のぞき込む他国の学生も大勢いて、特に水ヨーヨーやスーパーボールすくいのコーナーは、インスタ映えする映像が撮れるのか、スマホを片手に人だかりができていました。大勢のゲストが来てくれることを期待して、いよいよ本番を迎えます。

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iii) Start with Dance Performances!!

オープニングスピーチに続くようにして、ダンスパフォーマンスが始まりました。授業が終わったばかりで会場は黒山の人だかりです。Cuteなセーラームーンの音楽に合わせたダンスや、リズミカルなHip-hopは世界共通、軽快なリズムにあわせた動きに会場は呑み込まれていきました。引き続き、第19代ソーランRが始まります。ソーラン節リーダーの挨拶に引き続き「構え!!」の一言で緊張感は大いに高まります。津軽三味線の音色が響き渡り15人のパフォーマンスが披露されました。Japan Dayの第2部、伝統文化体験に移ってからも、「ソーランは次はいつやるの?」とか「あのダンスを教えて」と行ってくる子たちが大勢いました。もしかしたらソーラン教室でも開催したらよかったかもしれません。そう思わせるような反応でした。

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iv) En-Nichi Performance
縁日のブースはみんなお待ちかねでした。ソーランの舞手を兼ねていて、ソーランの衣装から浴衣に着替えるのに手間取り、開始が少々遅くなりましたが、みんな首を長くして待っていてくれました。水の中にあるスーパーボールや水ヨーヨーと格闘しながら、紙のはかなさ(?)を感じてくれたのではないでしょうか。釣り上げた成果を手にすると、皆、にこにこしながら去って行きました。それにしても、スタッフの皆さん、ソーランのダンスを踊った後の浴衣は相当な暑さだったのではないでしょうか。

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V) Origami
折り紙には、チャレンジしようとしてきてくれる生徒がいました。説明も難しく、当たり前のように日本語で使う山折り、谷折りなどを説明しようとするとなかなかの高さのハードルです。やる気になるとコミュニケーションはとれるものなのですね。

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vi) Calligraphy
書道は、先輩たちから受け継いでいる伝統的な出し物です。それぞれの名前を漢字で当てはめて書いてあげると大喜びです。意味を聞かれて、タジタジになる場面も見かけました。音を表しているものですからね、なかなか意味を添えるのは難しいです。中には、「友達の名前も書いて」と言って、一人で5枚も書いてもらった人もいました。その子に聞くと、「私、日本が大好きで、絶対に日本に行きたいの!!」と目をきらきらさせて離していました。どうもマンガにも興味があるみたいで、ポスターの前で記念写真を撮っていました。

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vii) 2019 Summer Malta Collection Super Models
着付けは女の子たちにとってはあこがれの体験だったようです。浴衣を着せてもらって、帯を結んでもらって、着付けをした森村っ子と記念写真をとるというとてもすてきな体験をプレゼントできたようです。女子だけでなく、男子も思いの外参加してくれて、盛況なブースとなりました。英語学校の先生たちも、この体験にはこぞって参加をして、とてもすてきなコミュニケーションをとることができていました。

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2019年度 オーストラリア語学研修②

今年度のオーストラリア語学研修では遠足が2回予定されています。今日はそのうちの1日で、ジーロングから車でおよそ1時間のバララットへ行き、オーストラリア固有の動物を展示しているワイルドライフパークと、かつての金鉱をテーマパークにしたソブリンヒルを訪問しました。

ワイルドライフパークの敷地内ではカンガルーが放し飼いになっており、まさに「目と鼻の先」で観察することができます。また、コアラやウォンバット、クロコダイルなども見学することができました。

そしてソブリンヒルではゴールドラッシュに沸いた19世紀を再現した街並みを見学し、トロッコのような列車に乗って地下へ行き、ガイドの案内の元で実際に金鉱を歩きました。本物の金が多く残るトンネルに皆驚きましたが、そこでのメッセージが意外にも「本当に大切なものは(金塊などではなく)目の前にある」という内容でした。世界中から一攫千金を夢見て人々が集まった場所であり、それだけ人々の夢や希望、そして挫折や絶望を見てきた街だからこそのメッセージだったと思います。

なお、見学に行った当日の夕方にテレビをつけると、新たに2キロ(日本円でおよそ1000万円相当)の金の塊がバララットで発見されたというニュースが放送されていました。偶然の一致ではありますが、少し複雑な心境でした。

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2019年7月25日 (木)

2019年度 グローバル研修②

<English Language Academy入学>

今回のグローバル研修の目玉とも言うべき語学学校 "English Language Academy" が、7月22日(月)からスタートしました。この日の研修はまず、一人あたり3分~5分程度の Interview を行い、クラスを決めました。クラスは4つのグレード別編成となっています。今回の研修では「"CA" を心に結び、がんばろう!」というスローガンをたてて取り組んでいます。"C" は "Challenge" ,そして "A" は "Acceptance" を表しています。日本人の少ないクラスの中で、いかにこの精神を発揮できるか、どれだけ成長できるか楽しみです。今回の語学研修では、イタリア、ロシア、ポルトガル、ポーランドなどの様々な国の文化と言葉を背景に持った生徒たちが集まっています。小さな外交官たちがしっかりとコミュニケーションを作り上げて行くことを期待しています。クラスの様子は残念ながら他の国の生徒たちが参加していることもあって撮影することは許可されませんでした。Japan Day の様子はお伝えすることはできますので、もう少しお待ちください。

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<Sliema逍遙>

語学研修が行われている学校からほど近いSliema地区に大きな商店街があります。これから、Activityで直接学校から出かける日以外はマルタの市内を通って宿泊先の学生寮まで帰ります。その道のりは約20分です。開校の日は、少し足を伸ばして海岸沿いの道を散策しながら、学生寮まで戻りました。途中、有名なジェラートを楽しんだり、食事を楽しんだりしながらゆっくりとそぞろ歩きです。マルタの気温もここのところ少しずつ高くなり始め、加えて刺すような強い日差しと乾いた空気は、ジェラートを何倍もおいしくしてくれているようです。そのためか、ジェラート屋さんの数は、驚くほど多いです。ジェラート屋の隣にジェラート屋がある風景もあちこちに見られるような街の様子になっています。ランチはそれぞれが店を選んで食べに行きました。海岸沿いの店を見てみると一番多いのがピッツェリア、そしてイタリアン、さらにアイリッシュパブのようなイギリス風の店(ステーキ等を提供しています)、それから、フランス料理、トルコ料理、アラブ料理と様々な国の料理が並びます。マルタ島は長い歴史の中で多くの国の文化が次から次へと吹き抜けていったことが、こんなことにも現れているようです。一人前の量も多いので、2人分を3人でシェアして食べてちょうどよい量でした。

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<世界遺産ヴァレッタ>

7月23日(火)の午後は、マルタの首都ヴァレッタに移動し、見学を行いました。今回の見学の大きなポイントとなるこの地は、街全体が世界遺産に指定されている要塞都市です。ここは、聖パウロがマルタに漂着した際に、その土地の名士であるポプリオ(ブブリウス)の父親に癒やしの奇跡を施し、それがきっかけでポプリオはキリスト教の信者になり、この場所に教会が作られてキリスト教の発展の礎になった場所です。マルタ島に突き出すようにあるこの半島は、計算された深い堀が巡らされ、侵略者の一切の侵入を許さないような構造になっています。写真はヴァレッタの周りに巡らされた堀の様子です。塔のような構造物の左の道上に、黒い点のように見えるのが人ですから、堀と言ってもそのスケールの大きさはおわかりいただけるかと思います。この場所の城門をくぐり抜けるとヴァレッタの中心街に入ります。その中には中世の美しい街並みが広がっており、圧倒されます。

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ヴァレッタ市内の「聖ヨハネ准司教座聖堂」には言語技術の手法を使って事前に分析をしたカラバッジョの「聖ヨハネの斬首」が展示されています。ガイドさんの解説と事前学習で生徒から出てきた分析の内容が非常によく一致していたことは言語技術を伝えてきた私たちにとって非常にうれしいこととなりました。聖堂の中にはもう一枚のカラバッジョの名画「執筆する聖ヒエロニムス」を見ることができました。この教会の外見はマルタカラーと呼ばれる黄土色の石灰岩の建造物なのですが、中に入ると絢爛豪華なその内部の装飾がこれぞとばかりに迫ってきます。何人かの女子生徒はグレーのショールのようなものを渡されました。これはカトリックの教会の見学マナーとして3つの要求があるために渡されたものです。その要求とは、①男性は帽子を着用しない、②女性は肌を露出しない、③写真を撮るときにフラッシュをたかないというものです。

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聖堂を後にし、街の中を散策しました。古い石畳の街並みは生徒たちの気持ちをしっかりととらえました。男子生徒の何人かは、美しい風景を写真に収めるために、景色の良さそうな場所を見つけると、本隊から離れないようにダッシュで階段を駆け上がって、眼下に開けた地中海の風景を写真に収めていました。一方、別の女子は路地の風景がとても気に入ったと言って、先頭を歩き、一つ一つの路地をすべて写真に撮っていました。この歴史ある街並みは参加した生徒たちにとって、深く印象に残ったようです。この日一日も日差しは強く、そして日陰に入るとさわやかな風を感じられる一日でした。

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2019年度 オーストラリア語学研修①

今年の「オーストラリア語学研修」は、成田空港20:05発のカンタス航空直行便でメルボルンへ向かいました。若干遅れて出発となりましたが、現地には定刻通り朝07:25には到着し、コーディネーターのジェニー先生に案内され、まずはメルボルン市内の観光を行いました。フェデレーションスクエアやセントポール大聖堂を見学した後に、サウスバンクのフードコートでランチタイム。各自が英語を使って注文していました。その後バスでジーロングの学校まで移動し、ついにホストファミリーと対面です。緊張した様子も見受けられましたが現地ファミリーのアットホームな雰囲気のおかげですぐに仲良くなり、それぞれが各家庭へと向かいました。いよいよ始まる3週間の語学研修、すべてを自己成長のチャンスと捉え、英語も心も大きく成長することを願っています。

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2019年7月22日 (月)

2019年度 グローバル研修①

7月20日(土)より、16日間にわたる「グローバル研修」が始まりました。今年度は、高等部1年生17名(男子9名+女子8名)の参加となりました。初日は、午後9時30分に羽田空港に集合し、日付をまたぎ21日(日)午前0時30分に出発しました。ドバイで乗り継ぎ、現地時間14時にマルタ共和国に無地に到着しました。空港からは専用バスに乗り換え、「地中海のグランドキャニオン」とも称される石灰岩でできた「青の洞門」に到着しました。9人乗りのボートに乗りながら洞門に近づき、間近に見える崖の神秘さと海の青さに、生徒たちは圧倒されている様子でした。

体調を崩す生徒もおらず、グローバル研修は順調に動き始めました。

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2019年7月20日 (土)

校長メッセージを更新しました

校長メッセージ【第3回】を更新しました。

2019年7月 4日 (木)

海外大学進学説明会

6月29日(土)、海外大学進学コンサルタントの西澤めぐみ様をお迎えし、海外大学進学に関する基本的な心構えや準備方法、また「海外大学進学協定校推薦入試制度:University Pathway Admission Service(UPAS)」を紹介する説明会が行われました。

当日は、80名ほどの生徒・保護者が参加し、海外大学への関心の高さがうかがえました。

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【UPASとは…】

アメリカを中心に、イギリス、カナダ、オーストラリアの大学50校が協定校として参加しています。森村生は各大学が設ける成績基準を満たし学校推薦を受けることで協定大学に出願できます。協定大学の一部で返済義務のない奨学金制度あります。
(協定大学例)
アメリカ: アイオワウェスリアン大学(私立リベラルアーツ大学)
イギリス: ロンドン大学シティ校(公立総合大学)

2019年7月 3日 (水)

「日能研私学フェア」で校長対談が行われました

6月30日(日)の「日能研私学フェア2019」神奈川大学 横浜キャンパスにて私立中学校の校長対談が行われ、午後の部では、桐蔭学園中等教育学校の岡田直哉校長とご一緒に、本校の江川校長が登壇させていただきました。

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テーマは「未来につながる私学の“いま”」。「進学レーダー」の井上編集長の司会により、学校がこれからどのように変わっていくかという大きなテーマでお話をさせていただきました。

当日はたくさんの中学受験を考えている保護者の方々にお集まりいただき、熱心に対談をお聞きいただきました。桐蔭学園と森村学園は、共に共学であり、学校の環境がすばらしく、グローバル人財を育てていこうという共通点があります。岡田校長からは、桐蔭学園の共学化について、またアクティブラーニングや模擬国連授業といった、たいへん興味深いお話をいただきました。

江川校長からは、本学園が創立者の森村市左衛門翁が100年以上前にグローバル人財を育てようと作った学校であること、10年前から取り組んでいる言語技術教育のことなどをお話させていただきました。


言語技術教育は、母語すなわち日本語で論理的な思考を育てる教育です。母語で論理的な思考ができれば、英語を始めとする他言語でも論理的思考ができるようになりますし、今後重要視されてくるプログラミング教育の土台ともなります。逆に言えば、日本語で論理的な話ができなければ、英語でもそれはできません。まずは母語で論理的思考の土台をつくる。それが海外大学進学も視野に入れた、森村の取り組む言語技術教育であることを、具体例を踏まえてお話させていただきました。

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「子供たちには学校を卒業しても学び続ける力をつけてもらいたい。また自分で考えて自分で行動する人になってほしい。今後の社会で幸せに生きていってほしい。そういう願いのもとに、森村の”未来志向型教育“を考えています。夢の実現は小さなステップの積み重ねです。それを子供たちが重ねていかれるように、森村の教員たちは生徒の背中を押していきます」(江川校長)