2019年8月 2日 (金)

2019年度 グローバル研修⑥

<語学学校での様子>
各クラスは、9人~12人程度で構成されています。日本からの生徒は森村生のみで、各クラスに2人~4人が配属されています。他国の生徒は、イタリア人、ロシア人、スペイン人、ポーランド人、フランス人、トルコ人の生徒で、それぞれのクラスは、国際色豊かな構成になっています。それぞれの国の教育方針の違いからか、コミュニケーション能力と文法力のバランスはばらばらです。そのような中で、コミュニケーション能力を用いる「課題解決型授業」であれ、文法のように答えが決まっている授業であれ、クラスメイトと相談して答えを導き出す授業であれ、自分が持っている英語力を最大限に発揮しながら臨んでいかなければなりません。様子を見に行ったところ、この点においてそれぞれが努力している様子が伺えました。今週あたりになると、笑い声が響いてくるクラスも増えてきています。

毎晩、寮に戻ると毎日の課題である「本日の英語表現」の発表を全員で行います。英語科の引率者がSupervisorとなり、みんなが集めてきたちょっとおもしろい英語表現の交換をしています。先週は街の中にある単語だけを発表する生徒が多かったのですが、今週は、授業中に拾ってきたなかなかすてきな表現を披露する生徒も増えて来ています。

語学学校での授業中の様子の撮影は禁じられているため、写真がございません。

<マルタ騎士団表敬訪問>

マルタ騎士団は、マルタ人にとって心のよりどころであると同時に誇りでもあります。貴族やそれに準ずる称号を持つ人や、大きく騎士団に貢献した人だけがそこに加わることができる名誉ある集団です。騎士団は国家と同等の権限や経済活動が許されておりとくべつな集団であることがよくわかります。7月30日(火)、私たちは特別にマルタ騎士団の団員の方を表敬訪問することができました。マルタ騎士団の成立の経緯や現在の活動など多岐にわたって話を伺うことができました。全員で話を聞いた後その場を去ったのですが、騎士団の方のHospitabilityの高さを感じさせられたことがありました。騎士団の方にお礼を伝え、オフィスを去るときに、騎士の方が最後まで見送ってくださいました。私たち一行が歩いて行き、姿が見えなくなる曲がり角のところでオフィスの方向を振り返ってみてみると、彼は入り口のところに立って大きく手を振ってくれたのです。もしかするとそのことに気づかなかった生徒がほとんどだったかもしれませんが、この点は非常に驚きでした。そういえば日本の京都でも大切なお客さんを見送るときはその人が曲がる角で姿が見えなくなるまで見送り、客人もその角で振り返り最後の会釈を行うということをすることを思い出しました。きちんとした作法が成立する世界は洋の東西を問わないようです。

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<Night Activities>
夜のアクティビティもグローバル研修の中の大きな楽しみとなっています。夕方以降に企画されたActivityは主に3つです。まずはBallutaの街中にある教会のお祭り。次は「泡パーティ」。さらに「Laser Tag」です。

i) Church of Our Lady of Mount Carmel
マルタ人の大半はカトリックの敬虔な信者たちです。彼らはそれぞれの地域にある教会に通い、そこで祈りを捧げます。7月28日(日)、語学学校が位置する場所からほど近い、Ballutaという町の中にあるChurch of Our Lady of Mount Carmel(バルータ教会)という教会の祭りの日です。夕食後、希望者をつれて寮を出発し、涼風の吹く街を散歩しながら教会を目指しました。教会の中ではミサが捧げられており、綺麗な生花で飾られ荘厳さを増していました。教会の外では人々がマーチングバンドの演奏を楽しんだり、屋台から食べ物を買って食事をする人がいたりと、休日のマルタの穏やかな時間を楽しんでいます。

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ii) Dance in the Deep Foams
7月29日(月)に行われた「泡パーティ」は、マルタで学ぶ語学学校の生徒たちが集まってダンスを通して交流を深めるイベントです。文字通り泡の中で泳ぐようにしてダンスを楽しむパーティです。そのためか、各国からの高校生たちが簡単に打ち解けて楽しく交流をする様子があちこちに見られました。会場の外にはライトアップされたイムディーナがそびえており、昼間の焦がすような日差しとは対照的に夜風の涼しさは格別なものでした。日本が大好きという人が、ある森村生に真っ先に声をかけてきてくれました。手を取って互いに手をつなぎながら踊っていました。この2人のダンスがきっかけとなって、みんなが輪になって踊っていた姿はほほえましい「国際交流」でした。

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ii) Lazer Tag
7月30日(火)のアトラクションは、Lazer Tag。これはSt.Julianの街にあるゲームアトラクションです。毎日、昼間の英語の勉強の疲れが吹き飛ぶようなアトラクションで、ひたすら楽しく時を過ごすことができました。

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ターム留学新規派遣校へ本学園理事長が訪問

本校では高等部1年生・2年生の希望者を対象に、7月末から9月半ばまでのおよそ10週間、オーストラリアのメルボルン近郊、メルトンという町にあるメルトンクリスティアンカレッジという学校に留学をし、現地の生徒と一緒にほぼ同じカリキュラムを学ぶことができる「ターム留学」という制度があります。その期間の多くを夏期休暇に被せることで森村での授業への影響を最小限に留めると共に、公益財団法人森村豊明会から留学奨励金が給付されることもあり、毎年多くの生徒が希望するプログラムです。昨年まではその派遣人数は4名と狭き門となっていました。そこで、今年から新たに追加で2名、レイクサイドカレッジという学校に留学できるようになりました。

レイクサイドカレッジはメルボルンからおよそ40分、パッカナムという新興住宅街に位置します。幼稚園から高校まであり全校生徒は350人程度、その名前の通り湖に面した小規模でアットホームな雰囲気が漂う私立の学校です。学校で教えている外国語はドイツ語であり、2年に1回希望者対象にドイツへの研修旅行を実施しています。また、メルボルンからは少し距離があり日本人も非常に少ない地区ですので、日本語を話す機会がほとんどない環境を備えた学校となっています。そのようなレイクサイドカレッジに、ご挨拶とターム留学生徒の視察を兼ねて、本学園理事長が7月30日(火)に訪問しました。

レイクサイドカレッジ中高の校長先生に校内を案内していただいていると、森村生がちょうどドイツ語の授業を受けていました。英語でドイツ語を学ぶという貴重な経験です。また、休み時間には小学生から高校の生徒までが皆一緒になって過ごしている姿が見られ、人と人のつながりを大切にしている学校だという印象を受けます。そして校内視察の後にレイクサイドカレッジの学園長へ、本学園理事長自ら本校の名前が入ったグッズやノリタケの陶器をプレゼントし、非常に喜んでいただけました。

既にお互いに交流を持つメルトンクリスティアンカレッジと共に、レイクサイドカレッジへのターム留学及び学校交流にぜひご期待ください。

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2019年8月 1日 (木)

令和2年度(2020年度)募集要項

令和2年度(2020年度)中等部(一般入学試験・帰国生入学試験)の募集要項をお知らせいたします。以下のURLでご確認ください。

<募集要項>

http://www.morimura.ac.jp/examinee/application.html

2019年7月31日 (水)

2019年度 グローバル研修⑤

<シチリア半島との交流拠点~Comino,Gozo>

7月28日(日)、休日を利用した史跡巡りはコミノ島、ゴゾ島へ行きました。マルタ島の西側にあるこれら2つの島へはバスと船で向かいました。往路の船は20人乗りの小型のジェットボートです。よく見るとマルタのルッツ船に見られる「目」のマークが施してあります。高速のボートの中で水しぶきを浴びながらコミノ島へ向かいました。途中、Crystal Lagoon と呼ばれる景勝地を通りました。ここは、目的地のBlue Lagoonと並び美しい海を堪能できる場所です。ここの海は、トルコ石の様な色をしていると言われています。

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i) Comino
Blue Lagoonと呼ばれるビーチに接岸しました。この場所は人気の海水浴場で昼頃になると大勢の人がやってきます。海の美しさについてはエメラルドのような色と言われています。Blue Lagoonでは海水浴のほかにActivityにも参加することができます。Crazy SofaというActivityに参加した生徒もいました。ソファの形のボートを高速のモーターボートで引っ張るというものです。大量の水しぶきの中、マリンスポーツを堪能しました。

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56ii) Gozo
 ゴゾ島はヒトがマルタに移ってくる窓口のような働きをした場所です。晴れた日にはゴゾ島からイタリアのシチリア半島が望める100kmほど近い位置関係にあることから、ここを通して様々なヒトや文化が入り込んできました。その中でも特筆すべきものは巨石文化を持った人々の訪れです。紀元前3000年という壮大な歴史の景色がまさに現代でも残っている貴重な場所です。森村のツアーで向かったのはその中でも最大で世界遺産に認定されているジュガンティーヤです。エジプトのピラミッドよりもさらに1000年さかのぼる時代の建造物は謎めいても見えます。いったいどんな民族が作ったのでしょう。近年の科学的な調査の結果はその場所に残されている道具はシチリアからのものだと語っています。地中海を越えて神殿を築いた民族に思いを馳せつつ見学を進めていきました。

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この日のランチはゴゾの小さなレストランでいただきました。このレストランで、この研修期間に16歳の誕生日を迎えるIさんとRくんのささやかなお祝いを開きました。

 大城塞はマルタ人が経験した外部からの侵略、オスマントルコによって6000人あまりのマルタ人が連れ去られた出来事から自分の身を守るために作られた防護要塞です。マルタ騎士団が力を発揮して建設を助け作られたこの都市も侵略から身を守る多くの工夫が見られる場所です。現在では城塞の中にいくつものショップが建ち並び、マルタならではの工芸品を求めることができます。マルタの銀線細工は有名で生徒たちの多くもこれを目当てにしていたようです。銀を使った細工ではありますが一つあたり20ユーロから40ユーロ程度で、高校生にとってもちょっと背伸びをすれば手に届く値段です。小さな店の中は森村生でごった返していました。「お母さんに買っていく」「お姉さんに買っていく」と驚くほど大勢が購入していきました。ちなみに「家族のため」以外の声はそのときは聞こえてきませんでした。

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2019年度 オーストラリア語学研修④

今回は、「私の週末」というテーマで、本研修に参加している生徒自身が自分の過ごした週末について記事を作成してくれました。1回目の今回は、高等部1年のTさんが担当しました。皆さまぜひご一読ください。

*生徒本人が感じた様子をそのままお伝えするため、記事は原文のままになっています。

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「最近の森村」をご覧の皆さま、Hello ! こんにちは。先に書いておきます。この文章とてもとても長いです。

さて、オーストラリアに来て約1週間が経ちました。お父様方、お母様方、私たちは全員無事に生きています。ご安心ください。

最初の1週間では現地の学校の授業に参加したり、動物園や金鉱に行ったりしました。やはりネイティブの英語は聞き取れないことも多いですが、オーストラリアの人はとても優しく分かるまで言ってくれます。学校のランチタイムには現地の生徒が話しかけてきてくれます。毎日、朝起きてから寝るまですべてが英語なのはとても新鮮で、大変ですが充実した日々を送っています。このような素敵な体験をする機会を下さりありがとうございます。

前ふりが長くなりましたがここから私の週末を紹介します。

私たちの通っているジーロングのカバナントカレッジは土曜日と日曜日がお休みです。なので、土日はホストファミリーと過ごします。まずは土曜日を紹介します。

朝は10時くらいに起きました。朝食にはcrumpetというパンを食べました。食感は今川焼のようなものです。朝食はホストファミリーが作ってくれる日が多いですが、今日は自分で作りました。といっても、パンを焼いただけですが。

朝食後はホストブラザーと自転車とスケートボードで遊びました。いつもゲームなどに誘ってくれます。そして、今日はチョコレートファクトリーに連れて行ってくれました。名前の通りこれでもかというほどチョコレートが売られていました。チョコ好きにはたまらないですね♡♡チョコレートファクトリーは有名なところらしく、他にも日本人の留学生がホストファミリーと来ていました。なんと!!森村生も2人来ていました。SちゃんとMちゃんです。

その後はショッピングセンターに行きました。面白い雑貨がたくさんあります。ホストファザーがおもちゃの蛇で脅かしてきたりします。また、オーストラリアは袋が日本のようにタダではないお店もありました。以前は日本のように買い物をする度にビニールバックを使っていたそうですが、プラスチックごみをこれ以上増やさないために有料になったそうです。私は日本でビニール袋を何気なく使いますが、よく考えていると使わないビニール袋が家に溜まっていくだけだなと思いました。日本ではエコ3Rのリユース、リサイクルはよくありますが、リデュースが少ないのかなと思います。例えば、日本のエコと言えば分別やごみ拾いなどが浮かびます。これはとてもいいことだし続けなければいけないことだと思います。けれど、ゴミ自体を減らすことにはならないと思いました。このことは日本に居たままでは気づけなかったことだと思いました。急に環境問題に発展させてなんだこいつと思われたかもしれません。m ( _ __ )m ぺこり。

気を取り直していきます。

夜にはNathan Plumrideさんのコンサートに行きました。教会でのコンサートでした。日本ではどうかわかりませんが、歌手とファンの距離が近く、コンサートの後にはサインと写真を求める列ができていました。

コンサートの後にミートパイを食べました。オーストラリアの有名な食べ物です。金曜日に行ったソブリンヒルではほとんどの人が食べたと思います。美味しいです。とてもおいしいです。(2回言った)

この日は翌日の朝教会に行く予定だったので帰っていてシャワーを浴びたらすぐ寝ました。

日曜日は、午前中はホストファザーとブラザーと枝を切りました。説明するのが難しいのでが、庭にあった木が大きくなったのでそれを切ったそうです。それをゴミ箱に入れるために小さくしました。また、幹などは暖炉があるご近所さんに分けました。そうこうしているうちにお昼になりました。

お昼はファザーが作ってくれました。豚肉を焼いたものやコーンやジャガイモなどでした。他のお家がどうかはわかりませんが、大きなお皿に料理を盛って食べたい分だけ取るというスタイルです。

そして!今日はサウンドオブミュージックを見に行きました!シスターのお友達が出ているそうです。私はエーデルワイスの曲が一番好きでした。日本と違うなと思ったのは、日本の劇場では上映中は飲食が禁止されていますが、オーストラリアでは映画館のように食べたり飲んだりできます。また、theatreは劇場のことで、映画館はcinemaでした。

その後、教会に行きました。本当は午前中に行く予定だったのですが、マザーの具合が悪かったので夜の礼拝に行くことになりました。私は、礼拝はすごく静かで厳かな雰囲気なのかなと思っていました。ですが、私が行った教会ではステージで楽器を演奏していて、みんなで歌ったり聖書の話の途中では笑いがあったりとなんだか楽しい雰囲気でした。

礼拝のあとは来ていた人みんなで教会が用意してくれた晩ご飯を食べました。ここでは皆が家族だと考えています。つまり、家族の晩御飯です。ご飯を食べながらお話をしたり、新しく出会うための場所だそうです。

帰ってきてからはホストマザーとお話をしていました。平日もよく夜にお茶を飲みながら話をしています。わからない表現が多いので辞書を片手に。今日は日本とオーストラリアの違いや里子、結婚などについて話をしました。

長くなるので書くか迷ったのですが書きます。

オーストラリアと日本の違いで大きいのは、日本では大きく1つの文化だけがありますが、オーストラリアはたくさんの文化があります。なので、自分が子供に文化を伝えようとしても学校では違うものを教えられることがあるので難しいといっていました。ホストマザーは1つの文化を伝えていくことで大切なものを伝えられるといっていました。

また、実はホストブラザーとシスターは養子で、ここジーロングにはたくさんの里子がいるそうです。もしすごくお金持ちだったら大きな家を建ててたくさん受け入れるのに、と言っていました。また、マザーは子供を救うためにはまず親に教えなければならない、それが子供を救うことになるといっていました。そして、それはとても大変で難しいことで、やりたがる人はいないといっていました。本当に実行できる行動力が素敵だと思いました。とても暖かい方です。そして、ここには書ききれないくらい新しいものの見方を貰っています。

私は英語を学ぼうと思ってホームスティに参加しました。ですが、英語は言語なのだと思いました。それを使って、違う文化の中で生活を送ってきた人の考えを聞くことがとても楽しく、もっと知りたいと思うようになりました。

なので、とても便利な翻訳機ができていますが、私は英語を学び続けたいです。

とても長くなりましたが、ここまで読んでくださった心の暖かい皆さま、ありがとうございます。このようにオーストラリアでとても楽しく生活をしています。先ほど書いたようにオーストラリアには様々な人がいて様々な文化があるので、一人一人違う体験をしていると思います。お土産話を楽しみに待っていてください。( ^-^ )

2019年7月29日 (月)

2019年度 オーストラリア語学研修③

今回は現地校での活動をお伝えします。

私たちはメルボルンから90キロほど南西のジーロングという町にある、カバナントカレッジという学校に通っています。10年近い交流がある学校で、ここは幼稚園から高校まであり、およそ800人の生徒が通っています。近年のメルボルン人口爆発の影響からここジーロングでも人口が増加しており、市街地には高層ビルも数多く建設が始まっている、成長が著しい年にある学校です。

この短期語学研修プログラムは、昨年までは午前中は森村学園の生徒のみで英語の授業を受け、午後は現地校で行われている実際の授業に参加するという形でしたが、今年からは現地の授業に参加する機会を大幅に増やし、より「オーストラリアの学校に通っている」感覚をもてる時間割になりました。14名の生徒は3つのグループに分かれ、各グループのリーダーがスケジュールを把握し指示を出します。それぞれが現地コーディネーターの補助の元で数学や化学、地理や歴史など様々な授業に参加し、現地校の生徒と共に通常の授業を受けます。英語では理解が難しい内容の授業もありますが、時には現地の生徒に教える姿も見られ、「英語を学ぶ」のみならず、「英語で学ぶ」良い経験にもなっています。

そして今日7月29日には、なんと森村学園理事長の松本先生が視察でカバナントカレッジを訪れました。事前に何も知らされていなかった生徒たちは突然の理事長先生登場にびっくりでした。しかし、理事長先生から励ましの言葉をいただき、より実りの多い残りの2週間につながることと思います。

生徒たちにとっては初めての週末。オールイングリッシュの環境をそれぞれが乗り切り、少し自信のようなものが出てきたように思えます。早くも1週間が経ち、ホストファミリーの言葉にも少しずつではありますがついていけるようになってきたころだと思います。明日からの2週目は「何を言っているのか聞きとる」から「自分の気持ちを伝える」ことにシフトして、自己表現を目標に頑張ってほしいと思っています。

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2019年度 グローバル研修④

7月27日(土曜日)は、史跡巡りのハイライトの一つであるラバトとイムディーナを訪れました。

i) Rabat
ラバトはマルタにキリスト教をもたらした聖パウロの足跡が随所に見られる古代都市です。この都市の中心には聖パウロ教会があります。ここの地下には、パウロがマルタに来たときに生活をしたと言われるカタコンベがありますが、今回のツアーでは残念ながらそこは見学できませんでした。(別のカタコンベは見学することができました。

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43_2上の写真はカタコンベ内部の見学の様子です。ひんやりとして湿っぽい空気はやはりどことなくざわざわとした感じを受けます。

ii) Mdina
ラバトの街並みを抜けて深い堀にかけられた橋を渡るとイムディーナに入ります。ここは、城塞都市で、鉄壁の守りに守られた都市には、首都機能がヴァレッタに移されるまで、この地がマルタの首都として機能していました。しかし、今ではそのときのにぎわいは街中にはなく、「静寂の都」と言われることもあります。日本の京都と比べられることがあります。この都市の中心には聖パウロ大聖堂があります。この大聖堂を中心にこの町は開けています。メインゲートに入るところの集合写真はなかなか撮るのが大変でした。ひっきりなしに馬車や車が通行し、人もあふれかえっています。そこで、橋の両脇に控えていて、合図と共に一気に中心に隊列を組み撮影したものです。あらかじめ立ち位置を入念にチェックして撮ることができました。見てみると車も人も全く写っていない写真になっています。奇跡ですね。

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<おまけ>

生徒が滞在するドミトリー(寮)のフロント係の方と話をしているとき、「とてもよい生徒さんたちですね。今までで一番行儀がよい生徒です。」と言われました。各国からの同年代の若者たちが多く滞在するこのドミトリーで、このように森村生を評価していただけていることを誇らしく感じました。

2019年7月27日 (土)

帰国生入学試験募集要項(英語資格検定試験を採用します)

令和2年度(2020年度)帰国生入学試験の募集要項(抜粋)をお知らせいたします。

<出願資格>

以下の条件をすべて満たす者
①令和2年(2020年)3月小学校卒業見込みの者
②原則として保護者の海外駐留に伴い海外に1年以上滞在し、平成28(2016)年1月以降に帰国した者
③入学後、保護者の元から通学できる者

<出願手続>

試験日 12月22日(日)

募集人員 若干名

受験型 A型(国語・算数) B型(国語・算数・英語資格検定試験のスコア)

出願期間 12月1日(日)~ 12月20日(金)

出願方法 インターネット出願

検定料 25,000円

<合否判定方法>

A型受験の場合
国語(100点)・算数(100点)の合計得点を判定点とします。

B型受験の場合
国語(100点)、算数(100点)、英語資格検定試験(100点)の合計得点を200点満点に換算します。その換算得点と、国語と算数2科目合計得点を比較して、高い方を判定点とします。英語の得点は、以下の基準によって決定します。

54_4*上記以外の英語資格検定試験の場合は、中高事務室(045-984-2505)までお問い合わせください。
*英語資格検定試験の証明書(結果通知書)を試験当日に受付にて必ずご提示ください。ご提示いただけない場合は、A型受験扱いとなります。

<合格発表> *ホームページ発表

12月22日(日)15:00 ~ 12月23日(月)12:00

*合否についてのお問い合わせは一切お受けできません。あらかじめご了承ください。
*帰国生入試には「特待生合格」の扱いはございません。

<入学手続>

入学手続は、インターネット決済となります。すべて本校ホームページ内「入学金決済サイト」よりお進みください。

入学金(250,000円): 12月22日(日) ~ 1月7日(火)

施設維持費(156,000円): 12月22日(日) ~ 2月12日(水)

2019年度 グローバル研修③

<Japan Day>
i) Preparation
今回のグローバル研修の中で入念な準備を重ねて取り組んだのがこの "Japan Day" です。これは、日本の文化をグローバル研修に参加している他国の研修生たちに披露するもので、まさにコミュニケーション能力が問われる重要なイベントです。そのために、出発前から入念な準備を重ねました。ポスター作成を任された生徒は、「わたし、できませんよぉ」と言いながらも、なんと下の図のような全紙サイズのポスターを書き上げてきてくれました。ポスターを開いた瞬間、周りから「ウォー!!」と歓声が上がるほどの出来映えでした。

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予定している内容は、Hip-Hop, 19thソーランReturns, 書道、折り紙、縁日、浴衣の着付けと言った内容で、ポスターを中心にPRデコレーションを行いました。昨日(24日)は最後の準備に余念が無く、汗だくになりながら、ダンスやソーランの練習を繰り返したり、縁日で使う、水ヨーヨーを作ったりと懸命な取り組みを見せてくれました。水ヨーヨーは100個以上を作らなければならず、この日の持ち帰り仕事となり、Dormitoryで2時間以上もわいわいとみんなで作っていました。プールサイドでのこの作業は、とても楽しく風船が時々はじけてびしょ濡れになりながら進めることができました。あとは、いよいよ本番に臨むばかりです。

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ii) Japan Day Count Down
当日の朝、最初にして最大の仕事は水ヨーヨーの運搬です。さすがに100個を超える水ヨーヨーを学校まで運ぶのは骨が折れる仕事で、朝からみんな大いに汗をかいて取り組みました。実は、このタイミングでトラブル発生!ダンスの音楽を収めたCDをホテルにおいてきてしまったのです。いろいろな手配をして何とか、本番にはディスクを間に合わせることができて、皆ほっと胸をなで下ろしました。学校に着くと、うれしい景色も見ることができました。学校に通う他国の学生がスマホで "Japan Day" の宣伝ボードの撮影をしていたのです。また、休み時間の準備中も気になって、のぞき込む他国の学生も大勢いて、特に水ヨーヨーやスーパーボールすくいのコーナーは、インスタ映えする映像が撮れるのか、スマホを片手に人だかりができていました。大勢のゲストが来てくれることを期待して、いよいよ本番を迎えます。

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iii) Start with Dance Performances!!

オープニングスピーチに続くようにして、ダンスパフォーマンスが始まりました。授業が終わったばかりで会場は黒山の人だかりです。Cuteなセーラームーンの音楽に合わせたダンスや、リズミカルなHip-hopは世界共通、軽快なリズムにあわせた動きに会場は呑み込まれていきました。引き続き、第19代ソーランRが始まります。ソーラン節リーダーの挨拶に引き続き「構え!!」の一言で緊張感は大いに高まります。津軽三味線の音色が響き渡り15人のパフォーマンスが披露されました。Japan Dayの第2部、伝統文化体験に移ってからも、「ソーランは次はいつやるの?」とか「あのダンスを教えて」と行ってくる子たちが大勢いました。もしかしたらソーラン教室でも開催したらよかったかもしれません。そう思わせるような反応でした。

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iv) En-Nichi Performance
縁日のブースはみんなお待ちかねでした。ソーランの舞手を兼ねていて、ソーランの衣装から浴衣に着替えるのに手間取り、開始が少々遅くなりましたが、みんな首を長くして待っていてくれました。水の中にあるスーパーボールや水ヨーヨーと格闘しながら、紙のはかなさ(?)を感じてくれたのではないでしょうか。釣り上げた成果を手にすると、皆、にこにこしながら去って行きました。それにしても、スタッフの皆さん、ソーランのダンスを踊った後の浴衣は相当な暑さだったのではないでしょうか。

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V) Origami
折り紙には、チャレンジしようとしてきてくれる生徒がいました。説明も難しく、当たり前のように日本語で使う山折り、谷折りなどを説明しようとするとなかなかの高さのハードルです。やる気になるとコミュニケーションはとれるものなのですね。

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vi) Calligraphy
書道は、先輩たちから受け継いでいる伝統的な出し物です。それぞれの名前を漢字で当てはめて書いてあげると大喜びです。意味を聞かれて、タジタジになる場面も見かけました。音を表しているものですからね、なかなか意味を添えるのは難しいです。中には、「友達の名前も書いて」と言って、一人で5枚も書いてもらった人もいました。その子に聞くと、「私、日本が大好きで、絶対に日本に行きたいの!!」と目をきらきらさせて離していました。どうもマンガにも興味があるみたいで、ポスターの前で記念写真を撮っていました。

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vii) 2019 Summer Malta Collection Super Models
着付けは女の子たちにとってはあこがれの体験だったようです。浴衣を着せてもらって、帯を結んでもらって、着付けをした森村っ子と記念写真をとるというとてもすてきな体験をプレゼントできたようです。女子だけでなく、男子も思いの外参加してくれて、盛況なブースとなりました。英語学校の先生たちも、この体験にはこぞって参加をして、とてもすてきなコミュニケーションをとることができていました。

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2019年度 オーストラリア語学研修②

今年度のオーストラリア語学研修では遠足が2回予定されています。今日はそのうちの1日で、ジーロングから車でおよそ1時間のバララットへ行き、オーストラリア固有の動物を展示しているワイルドライフパークと、かつての金鉱をテーマパークにしたソブリンヒルを訪問しました。

ワイルドライフパークの敷地内ではカンガルーが放し飼いになっており、まさに「目と鼻の先」で観察することができます。また、コアラやウォンバット、クロコダイルなども見学することができました。

そしてソブリンヒルではゴールドラッシュに沸いた19世紀を再現した街並みを見学し、トロッコのような列車に乗って地下へ行き、ガイドの案内の元で実際に金鉱を歩きました。本物の金が多く残るトンネルに皆驚きましたが、そこでのメッセージが意外にも「本当に大切なものは(金塊などではなく)目の前にある」という内容でした。世界中から一攫千金を夢見て人々が集まった場所であり、それだけ人々の夢や希望、そして挫折や絶望を見てきた街だからこそのメッセージだったと思います。

なお、見学に行った当日の夕方にテレビをつけると、新たに2キロ(日本円でおよそ1000万円相当)の金の塊がバララットで発見されたというニュースが放送されていました。偶然の一致ではありますが、少し複雑な心境でした。

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